調剤薬局事務の仕事内容(レセプト業務など基本的な流れ)

医療事務の仕事といえば病院や診療所で働くという印象が強かったですが、医薬分業が進んで調剤薬局事務の需要は年々増えてきています

実際に医薬分業の普及率は2009年度で60%を超えています。そこで、調剤薬局事務の仕事とはどんなものなのかを紹介します。

調剤薬局事務の職場と人員構成

一般的に薬を販売している店舗には薬局、薬店、ドラッグストアなどの名称が付いています。このうち医師による処方箋に基づいた調剤を行っている店舗は薬局の名称が付きます。

「ドラッグストア」「薬店」は、基本的に市販薬販売のみの店舗ですが、調剤が行える設備を揃えて調剤事業に進出するケースもあります。

なお医療モールには、必ず調剤薬局が1店舗入るようになっています。

調剤薬局の組織は調剤事務の2つに分かれていて、平均的な人員構成は以下のような感じです。

調剤薬局の人員構成
  • 薬剤師:2.1人
  • 事務職員:1.6人

調剤薬局事務の仕事の流れ

調剤薬局事務の職員は「調剤助手」と呼ばれることもあります。

調剤や服用する薬の指導を行うのは薬剤師の役割ですが、処方箋の受付、患者情報の入力、レセプト業務などは調剤薬局事務の仕事になります。

ここからは調剤薬局事務の仕事の基本的な流れについて紹介します。


処方箋の受け取り

調剤薬局事務の仕事は、患者さんの処方箋を受け付けるところからスタートします。

ここで注意すべき点は、患者さんが初めての来局かどうか確認すること。

さらに処方箋の有効期限が過ぎていないかきちんと確認する必要があります。


後発医薬品(ジェネリック医薬品)への変更希望

2008年4月より、処方箋には「後発医薬品(ジェネリック医薬品)への変更不可」の欄が新たに設けられました。

薬を処方した医師が変更不可と判断した場合には、その欄に署名と押印することになっています。

署名・押印のない処方箋を患者さんが「ジェネリックに変えたい」と希望した場合、調剤薬局の事務員はそのことを薬剤師に伝えなければなりません


新患(初めての患者さん)の受付

薬局には「薬歴簿(やくれきぼ)」という、患者さんの薬に関する情報をまとめた記録があります。

初めて訪れた患者さんには、まずこの薬歴簿を作成します。

一般的には薬歴簿を作成するための情報として、氏名、住所、生年月日、連絡先、現在服用している薬、副作用の有無、既往症などを患者さんに記入してもらいます。


再来の受付

再来の患者さんの場合、薬歴簿に基づいて保険証に変更がないかどうかを確認します。

このとき受け付けた処方箋は薬剤師が確認します。


処方の入力と薬歴簿の記入

薬剤師が確認した処方箋をもとに、コンピュータに処方を入力します。

同じ名前の薬品でも複数の規格が存在する場合があり、間違えると価格が違ったり安全性に問題が生じる危険性もあるので、細心の注意を払う必要があります。

同じように薬剤師が確認して処方箋をもとに、薬歴簿に処方内容を記入します。

記入が終わると、処方内容に従って調剤報酬を算定し、患者さんが自己負担する分の請求書を作成します。

服用する薬の指導を薬剤師が行った後に、患者さんに医薬品と請求書を手渡します。


レセプトの作成と請求

審査支払機関に提出する診療報酬明細書(レセプト)を作成します。この業務は病院や診療所とほとんど変わらず、月末月初は多忙になります。

レセプト業務の詳しい内容に関しては、下記の記事で紹介しているのでそちらをご覧ください。

レセプト業務とは?仕事の内容と取得しておきたい資格

調剤薬局事務職を目指す方におすすめの資格

調剤報酬請求事務専門士検定試験

この検定試験を行うために設立された、調剤報酬請求事務専門士検定協会が主催する資格試験です。調剤薬局事務の業界でもスタンダードといわれている資格で、合格すると「専門士」を名乗ることができます。

調剤報酬請求事務専門士検定試験の概要と合格率

調剤事務管理士技能認定試験

薬剤師と調剤薬局事務の役割分担を想定して作られた、調剤報酬請求事務のスキルを証明するための資格です。試験に合格すると「調剤事務管理士」の称号を得ることができます。

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調剤報酬請求事務技能認定

受験資格に該当するカリキュラムで技能を修得した後、修了試験に合格することで認定されます。初めての方でも学びながら資格を取ることができます。

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